高度化する送電線建設用索道「複線交差式索道 ニューキャリア」

1996年4月 電気新聞掲載

複線交差式索道は、当社を中心に協力会社の東和電気工事、ウィンチメーカーのイワフジ、索道販売施工を行う丸三開発工機の4社で共同開発したもの。2本の静止したケーブルにそれぞれ運搬機を取り付け、走行はもう1本の環状ケーブルによりウィンチドラムを正転・反転して行い、1往復で輸送物を2回運搬する仕組みである。

キャレージと呼ばれる運搬機自体に、ディーゼルエンジン駆動の油圧式ウィンチ(巻き上げ能力2.5t)を搭載し、巻き上げ下ろしを単独で行える。操作はラジコン方式を使用し、エンジンのスタートから巻き上げ下ろしのスピードまで全ての操作をコントロールボックスで行える。

これにより、玉掛けなどの荷役作業は作業者が目視確認しながら行え、安全性と操作性が大幅に向上する。ウィンチオペレータ1人、玉掛け作業者2人、専任監視員1人の4人で作業が可能となり従来方式に比べ1〜3人の省力化を実現した。また、2台の運搬機を使用するため、従来方式に比べ輸送能力を約1.8倍にまで向上させている。

しかし、運搬機が上部に固定されているため、給油やメンテナンス面での作業性が悪いことが指摘されていたが、翌1997年に運搬機ごと地上まで吊り下げ出来る様に改良した。さらにエンジンも空冷から水冷に変更し、エンジン能力も向上させている。巻き上げ能力は変わらないが巻き上げスピードは30m/分と改良前に比べて2倍に向上した。

 
ラジコンキャリー写真 ラジコンキャリー写真
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